ずっと君を愛してる
第11章 現実へ
重い体を起こし、受話器をとる。
「…もしもし」
『あ、富山です。…瀬川くん?』
「あぁ、みゆき。どうしたの?」
『瀬川くんこそ、ずっと留守だったじゃない。仕事忙しかった?』
「ん?あ、そう。仕事。」
『なんだ、よかった』
「どうしたの?」
『え…?』
「電話…」
『あ、あぁ!月イチ会、明日なんだけど。来れる?忘年会も兼ねて。』
「行くよ。うん…うん。わかった。じゃあ明日。」
ぼくは受話器を放り投げてまたベッドにもぐった。
月イチ会とは、大学時代の仲間で月に一回飲みながら近況報告をする会のことだ。最近はもっぱら仕事にまつわる愚痴が多い。卒業してからずっと続いている。驚くべきは、毎回出席率が100%であることだ。大学時代の授業とは比べ物にならない。
ただ、行くとは言ったものの、今はあいつらのテンションについていくのが面倒に思う自分がいた。
でもそれが、ぼくの生きる日常なんだ。
気合いを入れて起き上がる。気合いを入れないと起き上がれない自分に少し笑いながら。
「…もしもし」
『あ、富山です。…瀬川くん?』
「あぁ、みゆき。どうしたの?」
『瀬川くんこそ、ずっと留守だったじゃない。仕事忙しかった?』
「ん?あ、そう。仕事。」
『なんだ、よかった』
「どうしたの?」
『え…?』
「電話…」
『あ、あぁ!月イチ会、明日なんだけど。来れる?忘年会も兼ねて。』
「行くよ。うん…うん。わかった。じゃあ明日。」
ぼくは受話器を放り投げてまたベッドにもぐった。
月イチ会とは、大学時代の仲間で月に一回飲みながら近況報告をする会のことだ。最近はもっぱら仕事にまつわる愚痴が多い。卒業してからずっと続いている。驚くべきは、毎回出席率が100%であることだ。大学時代の授業とは比べ物にならない。
ただ、行くとは言ったものの、今はあいつらのテンションについていくのが面倒に思う自分がいた。
でもそれが、ぼくの生きる日常なんだ。
気合いを入れて起き上がる。気合いを入れないと起き上がれない自分に少し笑いながら。