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ずっと君を愛してる

第12章 仲間との距離

「そうかな?別に何も変わったことはないよ。あぁ、少し痩せたかな」
「うらやましー!私なんて仕事のストレスで2キロ太ったんだよ?」

由香がすかさず突っ込んでくる。そんな由香の変化には誰も気づかない。

「なんか、こう…大人の色気?俺がいうのもなんだけど男っぽくなったぞ?」
「関口、おまえとうとうそっちに走ったのか?」

白浜が関口をのぞき込んで言う。

「違うって!瀬川、もしかして恋愛中?」
「ち、違うよ。仕事が忙しくてそれどころじゃないって」
「ほんとに?」

恋愛…そんなの。大学時代からずっとしてる。ただ変わったといえば、静流と『そういう』関係になったことだ。でもそんな話、とてもじゃないけれどこいつらにはできない。いや、しない。

「そういうみんなは、どうなの?彼女とか、彼氏とか。そういや先月、白浜が言ってた子は?」

ぼくはあわてて話の矛先を白浜に向けた。これ以上話題の中心になるとうっかり喋ってしまいそうだった。

「あぁ、あれね…実はつきあうことになってさ」
「えぇ!マジで?!やったじゃん!」
「今日もほんとはデートの約束だったんだけど」
「じゃあそっち行けばよかったじゃん!なぁ?」

ふとみゆきのグラスを見ると、空いていた。

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