ずっと君を愛してる
第12章 仲間との距離
そのあとは、他愛もない話題で盛り上がり、早樹が行きたい店があるからと居酒屋をあとにした。
「ぼくは今日はここで」
「えー!もう仕事納めたんだろ?」
「明日から実家帰るからさ。また新年会で」
「仕方ねーなー!じゃ、よいお年を!」
「みんなも。よいお年を」
ぼくはマフラーをぐるぐる巻いて駅に向かって歩き出す。
空を見上げると、澄んだ空気に星が輝いていた。…星の写真。思い出した。いつかみゆきの誕生日に満天の星空を撮った写真をフレームに入れて贈った。今思えば安いプレゼントだったな。
その写真を見た静流が自分も星空を撮ると行って真冬の山にふたりで登って風邪を引いたんだっけ。
…静流。君も、何時間か後に同じ星空をながめていますように。
「ぼくは今日はここで」
「えー!もう仕事納めたんだろ?」
「明日から実家帰るからさ。また新年会で」
「仕方ねーなー!じゃ、よいお年を!」
「みんなも。よいお年を」
ぼくはマフラーをぐるぐる巻いて駅に向かって歩き出す。
空を見上げると、澄んだ空気に星が輝いていた。…星の写真。思い出した。いつかみゆきの誕生日に満天の星空を撮った写真をフレームに入れて贈った。今思えば安いプレゼントだったな。
その写真を見た静流が自分も星空を撮ると行って真冬の山にふたりで登って風邪を引いたんだっけ。
…静流。君も、何時間か後に同じ星空をながめていますように。