ずっと君を愛してる
第13章 告白
「瀬川くん!」
空を見上げていると背後から声がした。
みゆきだった。
「2次会は?」
「行かなかった」
「そっか」
「二人で飲みなおそ?」
「飲み足りないの?」
みゆきは普段からそんなに飲むほうではなかったから少し驚いた。時間はまだ早いし、店もあるにはある。
断る理由もなかったのでぼくのよく行く店に向かって歩き出した。
「…瀬川くんがくれた星空の写真」
「うん」
「大切に飾ってあるよ」
「そっか…ありがとう」
「今度は連れて行ってね」
「あ…そう言えば約束したね」
すっかり忘れていた。今度星空を撮る時は一緒に行きたい、と。
その店は半地下になっていて静かな店でぼくはひとりでよく来る。来ている客も大体ひとりだ。
「瀬川くんこういうお店来るんだ」
「意外?」
「すごく意外…今日は意外なことばかり」
「何飲む?」
「甘いカクテル…かな」
「じゃあ…アマレットは?昔ね、イタリアの画家が泊まっていた宿屋の女主人の美しさに惹かれて彼女をモデルにして聖母マリアを描いて、彼女の肖像画も描いて送ったんだ。女主人は、そのお返しとして甘い香りのリキュールを作り、画家に捧げたらしいよ…ってどうでもいい話だね」
「…素敵ね。そういう夢のあるお話、すきよ」
「ぼくもあのマスターから聞いたんだ」
空を見上げていると背後から声がした。
みゆきだった。
「2次会は?」
「行かなかった」
「そっか」
「二人で飲みなおそ?」
「飲み足りないの?」
みゆきは普段からそんなに飲むほうではなかったから少し驚いた。時間はまだ早いし、店もあるにはある。
断る理由もなかったのでぼくのよく行く店に向かって歩き出した。
「…瀬川くんがくれた星空の写真」
「うん」
「大切に飾ってあるよ」
「そっか…ありがとう」
「今度は連れて行ってね」
「あ…そう言えば約束したね」
すっかり忘れていた。今度星空を撮る時は一緒に行きたい、と。
その店は半地下になっていて静かな店でぼくはひとりでよく来る。来ている客も大体ひとりだ。
「瀬川くんこういうお店来るんだ」
「意外?」
「すごく意外…今日は意外なことばかり」
「何飲む?」
「甘いカクテル…かな」
「じゃあ…アマレットは?昔ね、イタリアの画家が泊まっていた宿屋の女主人の美しさに惹かれて彼女をモデルにして聖母マリアを描いて、彼女の肖像画も描いて送ったんだ。女主人は、そのお返しとして甘い香りのリキュールを作り、画家に捧げたらしいよ…ってどうでもいい話だね」
「…素敵ね。そういう夢のあるお話、すきよ」
「ぼくもあのマスターから聞いたんだ」