ずっと君を愛してる
第18章 ここがぼくの居るべき場所
入り口に続く砂利道もポストもそのまま、そこから庭のほうに目をやる。丁寧に手入れがされていて、ここを引き払った1年前にはなかった花や緑があふれていた。小さな自転車が2台、ついさっきまで乗られていたかのようにこちらに向いて止まっている。
その時、背後から話し声がした。それはずっと聞きたかった、少し鼻にかかるあの声。ぼくは何年かぶりにその人の名前を呼ぶ。
「しず…」
「おとうさん!」
静流の前に駆け出してきた二人の子どもの声に、ぼくの声はかき消された。
「おかえり」
「おかえり」
ぼくは驚いて立ち尽くす。でも、その瞬間当たり前のように口にしていた。
「ただいま…」
「おかえり。誠人」
言葉も説明もいらなかった。ぼくは静流と、双子の子どもたちを見てすぐにわかった。
ぼくが撮りたかったのは。
こんな風景。
待っていてくれて、ありがとう。
会いたかった。ずっと。
その時、背後から話し声がした。それはずっと聞きたかった、少し鼻にかかるあの声。ぼくは何年かぶりにその人の名前を呼ぶ。
「しず…」
「おとうさん!」
静流の前に駆け出してきた二人の子どもの声に、ぼくの声はかき消された。
「おかえり」
「おかえり」
ぼくは驚いて立ち尽くす。でも、その瞬間当たり前のように口にしていた。
「ただいま…」
「おかえり。誠人」
言葉も説明もいらなかった。ぼくは静流と、双子の子どもたちを見てすぐにわかった。
ぼくが撮りたかったのは。
こんな風景。
待っていてくれて、ありがとう。
会いたかった。ずっと。