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愛に生きる

第1章 春

僕には目をつけていた女の子がいた。学部の中でもイケイケな雰囲気の女子グループと仲良くしていて、でも他の連中とは違ったような、そんな彼女と今日仲良くなれれば!と。

しかし現実はそううまくいくこともなく、席順はくじ引きで狙っていた子の隣をを引き当てるでもなく、そこにいたのは地味な女の子とイケイケグループの方割れのケバい女だった。

今となってはひどい言い草だが当時の僕からしてみればそういう風にしか感じなかったのだ。

人間、知れば知るほど素敵な魅力をそれぞれが持っているはずなのに。

なんてことはない。くじ引き一つで僕の安っちい期待も全てパア!

つまらないコンパだった。
あの時にしてみれば。

これからの僕の人生を変えてしまうことも知らずに。

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