
愛に生きる
第2章 ロマン
朝方までファミレスで過ごした。
何も目的もなかったし、深く関わろうとも思わなかったけど、きっと何か寂しい自分がいたのだろう。
そこで初めて彼女のことを色々知った。
どうやって大学まで入学したのか、その生い立ち、家族、住んでいる町など。
いたって平凡に過ごしてきたらしい。可もなく不可もなくこの大学まで今までの人生を歩んできたようだ。
僕は基本的には面倒くさがりで落ちこぼれの部類にいながらも、追い詰められてはギリギリで努力して目標を勝ち取ってきた自負があったため、上も下も経験してきたと勝手に思っていた。
だからか彼女の穏やかな人生を見下していた節もあったかもしれない。
きっと彼女にはファミレスでの僕のすべての受け答えが上から目線に見えてならなかったろう。
「今日は福山君とちゃんと話せてよかった。せっかく同じ学部になったんだし、仲良くしていこうね。」
学校では少しおとなし目できっと男子とはあまり話さないタイプなんだろうと思っていたが、朝方までこんな僕相手によく話してくれた。
最後に連絡先を交換して別れた後、体の節々が痛い二日酔いの体を無理やり前進させながら帰路についた。
空はすっかり明るくなり、世の中はもう動きだしている。
僕はその日、夕方までぐっすり寝た。
何も目的もなかったし、深く関わろうとも思わなかったけど、きっと何か寂しい自分がいたのだろう。
そこで初めて彼女のことを色々知った。
どうやって大学まで入学したのか、その生い立ち、家族、住んでいる町など。
いたって平凡に過ごしてきたらしい。可もなく不可もなくこの大学まで今までの人生を歩んできたようだ。
僕は基本的には面倒くさがりで落ちこぼれの部類にいながらも、追い詰められてはギリギリで努力して目標を勝ち取ってきた自負があったため、上も下も経験してきたと勝手に思っていた。
だからか彼女の穏やかな人生を見下していた節もあったかもしれない。
きっと彼女にはファミレスでの僕のすべての受け答えが上から目線に見えてならなかったろう。
「今日は福山君とちゃんと話せてよかった。せっかく同じ学部になったんだし、仲良くしていこうね。」
学校では少しおとなし目できっと男子とはあまり話さないタイプなんだろうと思っていたが、朝方までこんな僕相手によく話してくれた。
最後に連絡先を交換して別れた後、体の節々が痛い二日酔いの体を無理やり前進させながら帰路についた。
空はすっかり明るくなり、世の中はもう動きだしている。
僕はその日、夕方までぐっすり寝た。
