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アクマにアソコを貸しました

第6章 ロスタイム上等じゃないですか

ジョロ ジョロ ジョロ〜〜〜〜

ふぅ、すっきりした。


俺は手を洗いながらニマニマした。隣に座る同期のあの女は最近でこそあまり絡みはないが、少し前まではけっこういい感じだった。
パッタリと絡みがなくなったのにはきっかけがあった気もするが、…思い出せない。


でもさっきまでの、あの雰囲気。やっぱり俺に気があんのかもな。好みじゃないけど、無くはないな。


「ほう、上からだな」

声に驚き顔を上げた瞬間、鏡越しに男と目が合った。

!?!?いつの間に!?


振り向こうとしても鏡越しの視線に縫いとめられたように動けない。


「記憶を消したのはいいが、梓穏に手を出した時の恐怖まで消えるとはなぁ。
おめでたい男だな」


「は…?な…ん…」


なんだろう、ちょっと既視感。ぞわぞわと背中を走る感覚はたぶん恐怖。

恐怖…?どうして?…だめだ何も思い出せない。

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