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アクマにアソコを貸しました

第1章 不可抗力じゃないですか

「あんっっ!」

ケィシと名乗った男は私の声にクスリと笑う。

「楽しんでくれてるみたいで何よりだ。掻き出しても次から次へと」

そう言いながらも長い指の動きは止まらず、ニチャリニチャリと浅いところを出し入れする。

喘いでない!‘安’心の意味わかってんのか!?と言おうとしたんだ!

しかし私の身体は、精一杯抵抗しようとするプライドをいとも簡単に裏切った。

「あぁンンンー!!もう、もう…」
自分は何と言おうとしてるの?
‘もう止めて’?
それとも


「もう、入れてぇぇ……!」

――コレガ ワタシノ ノゾミ?


もどかしさ故か、それとも羞恥故なのか、溢れた涙がつぅ…と、こめかみへ流れ落ちて行った。


そんな私を見て、ケィシは困ったように眉尻を下げた。そして、人差し指でそっと涙を拭ってくれる。
「…泣くな。泣けば身体も辛くなるぞ。

弟の珠をお前に託した以上、直ぐには解放してやれん。だったらせめて快楽に流されちまえ――」

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