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アクマにアソコを貸しました

第7章 その位、ちょっとヤンチャなだけじゃないですか


――
―――今なんて?
オワカレダッテナンノコト?

「何の事?…ね、マソォも何とか言ってよ。いいじゃんねぇ、このままでもいいじゃん…ねぇ?」

振り向いて同意を求めたのに、マソォの困った顔を見て、だんだん声が小さくなっていく。


「いつ…?」
「…今だよ」

無意識に唇が小刻みに震える。
「そんな急に言われても心の準備が」

目の前がみるみるボヤけてきた。


「梓穏、心の準備する必要も泣く必要もない。記憶を消して行く、と言っただろう?」


「やだ!記憶も消されたくないし、離れたくない!」

パニックで自分でも何を言ってるかわからない。

「無理なんだよ。背中の印をみただろう?あれが現れる程に俺と京紫の力は悪魔としての強い力を取り戻していて、既に人間界に留まれるレベルじゃなかったんだ。

だから、会社の建物が揺れたり梓穏の体調が悪くなったりしてたんだ。ゴメンね」

そのゴメンは何に対して?
もう帰らなくちゃいけないこと?それを黙ってた事?体調不良にさせた事?

それとも、こんなに好きにさせた事――?

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