アクマにアソコを貸しました
第8章 彼氏いない(処女)歴=年齢じゃダメですか
帰り道、私は珍しく走っていた。急いでいるのには理由がある。だってだって…
録画予約忘れたの!!
好きな芸能人が出るのに!は?いいでしょ別に、30越えて好きな人が芸能人でもさ!
はぁはぁと息を切らせて角を曲がろうとした時、向こうからきた人にドシンと勢いよくぶつかった。
「うわっ」
「おっと」
「ぐぎゃっ!!す、すいまふぇん」
長身の相手の胸に、顔を思い切りぶつけてしまった。鼻、強打。
相手は二人組で、ぶつからなかった方の男性が咄嗟に私の腕を掴んで支えてくれていた。
「ありがとうございました…」
ペコリとお辞儀をして相手を見上げた。
「あの、大丈夫?」
「はっ、はい!」
気遣わしげな視線と訝しげな視線に耐えきれず思わず俯くと、パタパタと地面に染みが出来た。
――え?
私泣いてる…?
録画予約忘れたの!!
好きな芸能人が出るのに!は?いいでしょ別に、30越えて好きな人が芸能人でもさ!
はぁはぁと息を切らせて角を曲がろうとした時、向こうからきた人にドシンと勢いよくぶつかった。
「うわっ」
「おっと」
「ぐぎゃっ!!す、すいまふぇん」
長身の相手の胸に、顔を思い切りぶつけてしまった。鼻、強打。
相手は二人組で、ぶつからなかった方の男性が咄嗟に私の腕を掴んで支えてくれていた。
「ありがとうございました…」
ペコリとお辞儀をして相手を見上げた。
「あの、大丈夫?」
「はっ、はい!」
気遣わしげな視線と訝しげな視線に耐えきれず思わず俯くと、パタパタと地面に染みが出来た。
――え?
私泣いてる…?