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アクマにアソコを貸しました

第8章 彼氏いない(処女)歴=年齢じゃダメですか

「どうじで!ど、どうしてっ」

ケィシに横抱きにされて、マソォに背中を撫でられて、漸く落ち着いた。


「梓穏がどうしているかを知る事を、ずっと我慢してたんだ。俺たちの事さえなければ、梓穏は普通の恋をして幸せになるって思ってた」

マソォは微苦笑を浮かべて穏やかに話す。

「こっちで5年――決して短くはないだろう。最後に幸せなお前の姿を確認して、俺たちも終わりにするつもりだった。そして、術で覗いた――」

照れ隠しなのか、ぶっきらぼうな話し方のケィシ。


「こちらの世界を覗いて、驚いたよ。梓穏は俺たちと別れた、あの時のまま。覚えてないにも関わらず、心も身体も、ちっとも変わってなかった。こんなはずじゃなかったのに」

彼氏も出来ない不甲斐ない私でゴメンね、マソォ…


「同じ術でお前の未来を覗いた。いつになったら、恋人が出来るのか心配になったからな。
そしたらな…一生独身だったんだ、お前」

ガアァァーーーーン!!

「本当に!?」

「嘘だよ」
「本当だ」

一体どっち!?

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