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アクマにアソコを貸しました

第8章 彼氏いない(処女)歴=年齢じゃダメですか

「決めたよ。私――



――あなたたちと添い遂げる」

「梓穏!よく考え「考えた!だけど、ケィシ言ったじゃない。たった一度の私の人生だ、って。

どう考えても、二人がいない残りの人生が真っ暗なの。両親の望むような結婚がなくても、子どもがいなくても、二人がいない方が嫌なの」

それに、よく考えろと言った時、懇願するような表情をしていたのよ。その顔に胸が撃ち抜かれてしまった。


「――だから、私と一緒にいて下さい」

この歳で告白とか…恥ずかし過ぎて、ペコリと下げた頭に隠した顔は真っ赤だ。

グイと体を起こさせられて、唇を塞がれた。
ちゅ、ちゅ、と啄むように何度もキスをされて胸の奥がキュッと苦しくなった。待ちきれないように強く腕を引っ張られて、別な腕の中に抱き止められた。さっきと違う、噛みつくようなキスをされる。
あぁこの感覚だ…と思った。唇でさえ二人を忘れていないのに、どうして心が忘れられるだろう。


「じゃあ、始めるから――京紫」

その声でキスは止み、胸に頭を押し付けられた。
「見るな。目を閉じて俺の鼓動でも数えてろ」

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