テキストサイズ

アクマにアソコを貸しました

第10章 イカ?いいえ、津島です

******
〈6時にエントランス玄関でいいですか?〉

カグに別れを告げた後でポケットがブルッとした。
萌々ちゃんのメッセージにニマニマする。

〈勿論いいよ。楽しみ過ぎて張り切ったから、仕事すげー捗ってるし。遅れずに行けると思う〉


そ ん な 訳 で
「何してんの?あ、もしかして女と待ち合わせか?」
なんて色んな人にからかわれながら、萌々ちゃんを待っているのである。

18:10
〈すみません、ちょっとだけ遅れそうです。もうすぐ終わるので待ってていただけますか…?〉

勿論待っているよ!

18:25
〈すみません!あとちょっとなのに、なかなか切りがつかなくて…
もう少しだけ待ってていただけますか?〉

仕事大変なんだね、待つのは全然構わないよ!

18:50
〈えーん(;_;)今日はダメそうですぅ…いっぱいお待たせしたのに、本当にごめんなさい!
先輩、怒っちゃいましたよね…〉

あー…そうですか…
仕事なら仕方ないよな。それにこう言われたら、怒ってるとは言えねえし。

〈怒ってないよ、かわいい後輩が一生懸命仕事してるだけじゃん。
それよりモモちゃんこそ大丈夫?相談ならいつでも乗るからさ、今日の事は気にすんなよ〉


あーちくしょー!!誰だよ、彼女を引き留めてる奴はぁぁぁ!?

ストーリーメニュー

TOPTOPへ