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アクマにアソコを貸しました

第10章 イカ?いいえ、津島です

初めてのデート(未遂)から一週間。俺とモモちゃんは再び入り口で待ち合わせた。

「何なにー?津島こないだも待ってたよなぁ」
同僚が通りすがりにからかって行く。

「まぁな〜別にまだ彼女じゃねーし」
とりあえず否定しつつも滲みでる幸福感。

「なんだよ、ニヤけやがって!せーぜー楽しめ、じゃあなお疲れ」
疲れた顔に苦笑を浮かべ、ヒラリと手を振り去って行く同僚。

「おー、お疲れ」
奴の背にひらひらと手を振り返した
フッ。心に余裕があると疲れを感じねーもんだな。


――
まだかな(〃∇〃)

まだかなー♪

まだ…?

ヴヴッ!!

高かったテンションが地面すれすれに低くなりかけた頃、漸くモモちゃんから連絡が来た。

〈遅くなってスミマセン!もう少しで終わりますので、先にお店に行ってていただけますか?
予約したのに時間に遅れたりして、お店に迷惑がかかっちゃうの嫌なんですぅ(>_<)〉


ま…
ま…
ま…
マジかーー!!
店の事とか考えちゃうなんてなんていい娘なんだよぉぉ!!

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