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アクマにアソコを貸しました

第2章 これってモテ期じゃないですか

???
「あの…何もつけてないです」

先輩は目を丸くした。

「へぇ〜、じゃあ何か食べてるとか?」

「いえっ、これからお昼なので今は何も食べてないです」

財布で赤くなった自分の顔を隠す。だって、先輩の顔が近すぎて、どうすればいいかわからない。

「それもそうだよね。じゃあキミの香りなのかな。

なんか……スッゴク……」

彼はうっとりとした顔で、瞳は熱っぽく潤んでいる。

ポーン!

一階に着いた。ハッとして、エレベーターを降りようと頭を下げた私の前を、彼は遮るように両手を広げてたちはだかった。


私から目を逸らさないまま後ろに腕を伸ばして、エレベーターの扉を閉めると、再び二人きりの空間に戻る。


広げた腕でゆっくりと私を抱きしめて、うなじの辺りにキスをしてきた。

「ひゃん!」

背中に回っていた手のひらがお尻に降りてきた。
それと同時に耳のふちを唇でハムハムしてくる。


「ヤバい…何かヤバいよ…」

先輩私の方がヤバそうですぅ〜…


先輩の唇が私のそれを食もうとした瞬間

ポーン!

扉が開いて誰かが入って来た。


我に返り弾かれたように離れ先輩は逃げるように降りて行った。気まずさMAXで入って来た人をみると


「ケィシっ!?」

今は助けを呼んでないー!!

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