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アクマにアソコを貸しました

第2章 これってモテ期じゃないですか

「お前なぁ…」
そう言って、はぁ…と大きなため息を吐き、再び何かを言おうとして、ふぅ…と更に大きなため息を吐いた。

「頼むからもう少し警戒心を持ってくれないか」


「……もしかして妬いてんの?脱・処女したから、色気が増したのかな。ゴメンねケィシ」


「はぁ!?いいか、痴漢もさっきの男もお前の色気(プッ)にやられたわけじゃない」

…今笑ったよね?こいつムカつくぅ!

「お前の中にある珠の匂いに惹かれて寄って来てるんだよ」

匂い?香水みたいなものなのかな。

「お前の考えてる事、多分間違ってるな。詳しくは帰ったら話す――梓穏?」

ケィシの声を聞いていたら下っ腹がじんじんして来たのに加えて、初めて名前を呼ばれて目が潤んで来た。

「ったく――」

そう呟いて私の後頭部に手を添え、いきなりキスをしてきた。

口腔内を隅々まで舐められて、舌を絡め合う。

トロ トロと唾液を注ぎ込まれ、飲み込み切れなかった分が唇の端から垂れてきた。

もったいない――ペロリと舐めとると火照りが収まった気がした。


「とりあえずは収まったか。
――あんまがっつくなよ、マソォ」


返事をするように子宮の奥がドクンと脈打って、すっかり鎮まった。

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