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アクマにアソコを貸しました

第2章 これってモテ期じゃないですか

「で、どういうわけなんでしょうかね?」


アパートの狭いテーブルを挟んで向かい合っていた。正確には私と奴の長い脚が向かい合っている。

ケィシはやたら高そうな椅子に座り、すましてブラックコーヒーを飲んでいるから。

椅子から降りんかぃ!


「何が知りたい?」

「オプションの内容よ!一体私の体ん中の石には、どういう効果があるのか、よ」

「…そうだな、匂いの話しは会社でシタな。覚えてるか?」

ケィシが言うと、普通の会話もエロチックな気が…

考えを見透かされそうで、慌てて頷いた。


「匂いってつまり擬似フェロモン、だな。俺を誘う為にそれを出すんだが、問題が一つ」

判るか?というように言葉を切って私をじっと見つめる。

「ケィシ以外にも効果がある、とか?」


ケィシはゆっくり大きく頷いた。

つまり――




「今日みたいに、周りを惹き付けるってこと?」
「今日のはお前の色気でモテたわけじゃないってことだ」


ハモった。ハモったけど、ふざけんなぁーーーー!


こンの性悪悪魔めーー!!

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