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アクマにアソコを貸しました

第3章 念のため聞いただけじゃないですか

テレビを見ている時、すごく良い事を思いついた。


「ねぇ、石に直接アレをかけたらいいんじゃないの?そしたら、弟さんの再生も早いんじゃないかな」


それを聞いた途端、ケィシの紫の目がキラリと光った。

「それが出来るならとっくにやっている。
そもそも珠を造る時には甚大な魔力と高度な呪術が必要だ。通常、その珠に術者の魔力を分けて、満たして、再生出来るまでにはさらに膨大な魔力と時間がかかる。
そして術者単体で出来る再生の方法はそれだけだ」

意味は分かるか?というように言葉を切ってこっちを見た。残念ながら、ちっともわからないので首を傾げてみせる。

「つまり、精を掛けるやり方は出来ない、やっても意味がないって事だ」

バカに噛み砕いた説明をしてやったぞ、みたいな顔してますけどね。最初からそう説明すりゃ簡潔でわかり易いと思いますよ!?


「ん?でもさっき術者単体で、って言ったよね」

「あぁ言ったな。術者の精とその珠の間を繋ぐものがあるなら話は別だ」

「それが――」女性の胎内なのね

「そうだ。それが処女だ」
え?処女なの?処女が必要だったの?

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