アクマにアソコを貸しました
第4章 恋ができないじゃないですか
オフィスビルと同じ方向に向かう、何百という人たち。
そんなたくさんの人がいてもケィシの後ろ姿は目立つ。存在をちっとも消せてないと思うんだけど、他の人は彼にほとんど気づかないらしい。
無意識にケィシの後ろ姿に着いて、ビルの玄関をくぐった。
「おはよカグ。
カグ…だよな?おい、カグ、神楽坂ってば!」
気づかない私に慌てまくった津島くんに肩を掴まれて、ようやく気がついた。
振り返った時には、既に大勢の視線を浴びていた。うわっ、恥ずかしい…!
「おはよ、どうしたの?遅刻しちゃうよ」
急いでその場を退避しながら話しかけた。
「なぁ、今日の夜、暇?良かったら飯でも食いに行かないか?」
パチパチと瞬きを3回。でも津島くんは変わらず笑顔でこっちを見ている。
…うーん夢じゃないらしい。
いつまでも自分を見つめたまま返事をしない私に焦れたように
「すぐに断らないなら、とりあえず行くって事でどう?ハイ、3・2・1…反対意見がないなら決定ー」
流されるように食事に行く事になってしまった。
そんなたくさんの人がいてもケィシの後ろ姿は目立つ。存在をちっとも消せてないと思うんだけど、他の人は彼にほとんど気づかないらしい。
無意識にケィシの後ろ姿に着いて、ビルの玄関をくぐった。
「おはよカグ。
カグ…だよな?おい、カグ、神楽坂ってば!」
気づかない私に慌てまくった津島くんに肩を掴まれて、ようやく気がついた。
振り返った時には、既に大勢の視線を浴びていた。うわっ、恥ずかしい…!
「おはよ、どうしたの?遅刻しちゃうよ」
急いでその場を退避しながら話しかけた。
「なぁ、今日の夜、暇?良かったら飯でも食いに行かないか?」
パチパチと瞬きを3回。でも津島くんは変わらず笑顔でこっちを見ている。
…うーん夢じゃないらしい。
いつまでも自分を見つめたまま返事をしない私に焦れたように
「すぐに断らないなら、とりあえず行くって事でどう?ハイ、3・2・1…反対意見がないなら決定ー」
流されるように食事に行く事になってしまった。