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アクマにアソコを貸しました

第1章 不可抗力じゃないですか

「私が…踏みました…私が…踏み…ぁんッ!」


自分が壊れてしまったかの様に何度も同じ台詞を繰り返しながら問いかけに答える途中で、荒々しく遮られた。


うっとりと気持ちよさに身を委ねかけて、ようやく意識が戻ってきて状態を理解した。


私の口内を遊び回る見ず知らずの男の舌。


「んんーーー!!!」


全力で相手の胸を叩き、口に力を入れて男の舌を噛もうとした。その瞬間、彼の顔がスッと離れた。私と相手の口を繋いでいた糸がプチュンと切れて、自分の顎に滴った。


ヤダ、知らない男の涎なんて、そう思って顔をしかめると人差し指で拭われた。


何となくホッとしたのも束の間、男はその人差し指を自分の口に入れた。


!!変態!!そう思うのに。

やけにゆっくりと唇を開けて細長い指をしゃぶる姿から目が離せない。


「甘い…お前は甘い味がするな」


チュポンと口から離した指はトロリとしたものを纏って濡れていた。


ゴクリ


思わず唾を飲み込んだ。
ハッ…違う、私はこんなにいやらしくない!


「どうした?目を潤ませて。ああ…お前も味見がしたいんだな。
…な?甘いだろう?」

濡れた人差し指で私の唇を開かせて、ゆっくりと捩じ込んだ。

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