アクマにアソコを貸しました
第6章 ロスタイム上等じゃないですか
大事なおやつ袋を引ったくると、ケィシが私の上着と鞄を差し出した。
「帰るぞ」
帰るぞって言われても…
「私まだ仕事が残ってるから、先に帰っててよ」
そう、残業前にトイレ休憩したところで拉致されたんだから!
「仕事は片付けてある。だから、帰るぞ。
…これ以上ごちゃごちゃ言うなよ」
さも当たり前だろって顔して見下ろしてるケィシ。
そのケィシに気をとられてる間に、後ろのマソォにヒョイと抱き上げられた。
大丈夫だから下ろして!とか、おやつをデスクに仕舞ってきたい、とか色々言おうと思ってたのに、マソォの目を見たら言えなくなった。
物腰柔らかで微笑んでいるクセに、目の奥に漂うS臭をびしびし感じますよ…
視線を逸らせたら食われるんじゃ…?肉食獣に睨まれた兎のように固まってマソォを見詰めていると、抱き上げられたままの足元がビリビリとするような微かな痛みを覚えた。
もう、何よ!?
ヒョイと下を向くと紫の焔が周囲を取り囲んでいた。
「帰るぞ」
帰るぞって言われても…
「私まだ仕事が残ってるから、先に帰っててよ」
そう、残業前にトイレ休憩したところで拉致されたんだから!
「仕事は片付けてある。だから、帰るぞ。
…これ以上ごちゃごちゃ言うなよ」
さも当たり前だろって顔して見下ろしてるケィシ。
そのケィシに気をとられてる間に、後ろのマソォにヒョイと抱き上げられた。
大丈夫だから下ろして!とか、おやつをデスクに仕舞ってきたい、とか色々言おうと思ってたのに、マソォの目を見たら言えなくなった。
物腰柔らかで微笑んでいるクセに、目の奥に漂うS臭をびしびし感じますよ…
視線を逸らせたら食われるんじゃ…?肉食獣に睨まれた兎のように固まってマソォを見詰めていると、抱き上げられたままの足元がビリビリとするような微かな痛みを覚えた。
もう、何よ!?
ヒョイと下を向くと紫の焔が周囲を取り囲んでいた。