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アクマにアソコを貸しました

第6章 ロスタイム上等じゃないですか

「梓穏、入るよ」

穏やかな声がして、ゆっくりと扉が開いた。


「助けてマソォ。どれがいいかな…?」

ベッドに広げた服の数々を見て、一瞬動きが止まったが納得したように
「あぁ…」と言って2、3度深く頷いた。

「そっか今夜は飲み会だったね。それでいつもより気合い入れるの?」


笑いを含んだ声で次々と服を手に取って私にあててみる。いくつかを選んで、更にもう一度私にあてて満足そうな顔をしたマソォ。

「じゃあ今日はこれだね。」
頭をポンポンと撫でて部屋を出ていくマソォにお礼を言って着替えると、清潔感のあるコーディネートがかわいい。

まぁ社内の飲み会だから、メンツは普段と変わりなし。

だから気合いを入れてもしょうがないんだけどね。


…そういえば同期の津島くんも来るんだった。津島くんがイカ野郎の名を拝命したきっかけのあの事件以来会ってないな…

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