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素直じゃない契約

第9章 対面



『…そこへ座りや』


恭介は正座をしたので、あたしもならって正座をした。
この人は雰囲気からしてとても威厳のあるような感じだった。


「久しぶりやね、母さん」


恭介がそう言うと女の人は振り返った。


『……久しゅう』


この母さんと呼ばれる人は恭介のお母さんらしく、
この榊家の組長らしい。


『それで、そちらのお嬢さんは』


鋭い目がこちらへ向かれる。



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