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『恭介が…女を軽蔑するようになったのは…私のせいなんよ』

「え…」

『小さい頃に…私は離婚して恭介を引き連れ、この榊家の組長と付き合い結婚してしまったんや。
そこで理生が生まれ…、夫が病気で死に、
私が組長として動いていたから愛情を注ぐことすら出来んかったんよ。
不自由な生活をしてしまったから…、物分かりのいい子やったから甘えてしまったんや』


恭介がお母さんに対して嫌な顔をしていたのが
こんな理由だったなんて…
しかも本当の兄弟ではなかったのね…


『沙羅さん、恭介を頼んます……これからずっと…愛してやってくださいな』


恭介のお母さんは子供を心配する母親のような顔だった。


「はい……」