素直じゃない契約
第10章 文化祭
ははっと恭介が笑う。
「ホンマに似合っとるで♪俺には叶わんけどな!!!」
「あーはいはい」
『恭介ー!!!他のテーブルにも…』
「あー、行かないから無視しとけー」
「えっ、いいの??」
「沙羅が1番、だからええねん」
「なっ!!!…」
そんなリップサービス…
惑わされないようにしないと…
それでも、嬉しいな…
「いいよ、行っといで。あとでお化け屋敷行くんでしょ??」
「まぁ…そうやけど」
「あたしたちのカフェ来てねー、なずな!!いくよー!!」
なずなはイケメンと離れてあたしと一緒にクラスを出た。
『あっ、なずトイレ行くから先にクラス戻っててぇ』
「分かったー」
廊下を出るとかなりの人で混んでいたので、外の裏階段を使うことにした。