素直じゃない契約
第10章 文化祭
『ただいまぁー…ってあれ??沙羅ぁー??』
『どうしたなずな??』
『沙羅先に帰ってきてるはずだけど…いないのぉ??』
たくとなずなはクラスのなかを見渡す。
『んー…いねぇな、どこかのクラス寄ってるんじゃねえか??』
『あの格好で沙羅なら1人で歩かないと思うけど…、
まぁお昼には帰ってくるよねぇ♪』
きゃぁぁ
教室の扉付近で女の子が騒ぎ始めた。
『あれぇ、恭介先輩??』
「おー、今休憩でなぁ。あれ、沙羅は…??」
『何かいないんですよぉ、どこか行ったのかも…??』
「ふーん…ならええわ。また午後来るで♪」
そう言って恭介は自分のクラスへ帰っていった…