素直じゃない契約
第10章 文化祭
「結…憂…??」
『やっほー沙羅♪首はどうかな??』
重たそうな扉を閉め、鍵も閉めていた。
振り向いた顔はやはり結憂だった…
「な…結憂何のつもりだよ…」
『何だと思う??』
結憂は近づいてきてあたしの頬を触り首を触った。
「いっ…触んな!!」
『あ、あざになりそうだねー』
「いいから、早くこの縄ほどけよ!!」
『嫌に決まってるって』
首の所に結憂が顔を近づけてきた。
背筋がぞわっとした…
足を引いて結憂のお腹めがけて蹴った。
ドスッ
「…え…??」
力が上手く入らず、思いっきり蹴ったつもりが
結憂は少しよろけたくらいだった。