素直じゃない契約
第10章 文化祭
『結構効いちゃってる??』
結憂がニヤッとした。
「何した…」
『媚薬効果のあるお線香みたいなのを焚いたんだ♪俺も試したけどずっと吸ってるとだるーくなるんだよね』
確かに眠い時のような気だるさと体か火照った感じになっていた。
「気持ちわりぃ男だな…」
『そんなこと言わないでよー!
ところで…海の時にいたあの男、本当に彼氏??』
結憂から笑顔が消えた。
「当たり前だろ…」
『今まで作らなかったのに…。何であいつなわけ??』
「あんたには…分からないだろうね…」
『俺は…今までずっと…沙羅のこと見てきたのに…』
やべーな…足に力が入らなくなってきたかも…