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素直じゃない契約

第11章 表と裏

「きょ…恭介…??どういうこと…??」


恭介の目は今までの優しい面影はなかった。


「そのまんまや」

「分かるように…言って」

「契約結婚はたかが契約やったっちゅーことや」


恭介は冷たい笑みを浮かべる。


「じゃっ…あの、言葉は…!?」


恭介はふと携帯を出し、電話をした。


「もしもし…おー、後始末頼む…。沙羅、今から迎えが来るからな少し移動しようや」


肩を抱こうと恭介が手を伸ばしたが、
沙羅はその手を避けた。


「ごめん…。あたし、混乱して…」

「そこまでされると傷つくわ~(笑)ま、そんなもんやろな」


そこから2人は無言で迎えの車で家へ向かった。


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