素直じゃない契約
第11章 表と裏
家へ着き玄関へ向かうと理生くんがいた。
「理生くん…」
『ねえさん!!!お帰り~♪今日姉さんのクラスに見に行ったよ~、いなかったみたいだけどどこかに…。
ねえさん?顔色悪いけど…』
「…あたしっ…!!!」
さっきのことを言おうと口を開いたら後ろから恭介があたしの肩に手を置いた。
あたしは思わずびくっとしてしまった。
「今日は色々大変なことあって沙羅は疲れとるんや。そっとしといてや」
『そっか…??』
理生くんはあたしの顔をずっと見ていた。
それを避けてか恭介に肩を抱かれながら
強制的に離れへ連れてかれた。