テキストサイズ

素直じゃない契約

第13章 理生の決意


『…まだ迷っているなら、今は決めなくていいよ。
僕は本気だからね…』


パッと理生くんは離してくれて、
いつもの懐っこい笑顔を見せる。


『そろそろ…戻ろうか…。
家に着く頃には暗くなっちゃうだろうし』

「うん…」


ビュッと風が吹いて耳にかけていた花が飛んでいく。

風に乗った花を見送り何だか嫌な前触れな感じがした…。


『沙羅さーん、どうしたの??』


出口付近で理生くんが振り向いて叫んでいる。


「あ、ごめん…」


理生くんの元へいき、
家へと車を走らせた。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ