素直じゃない契約
第14章 心の変化
『お帰りなさいませ。ご無事でしたか??』
「あ、ハイ」
ドアを開けてくれたので車のなかへと座る。
『恭介さんからお電話がありまして…盗聴機を取られたのですか??』
「え??いえ…触りもされませんでしたが…」
『なるほど…電波による遮断というわけですね。
それでは、本家へ戻りましょう。
恭介さんが心配されております』
「電波…」
諒さんにじっと見られてたのはバレていたってことか…
窓を見ると外で歩いている人は皆コートなど、
厚着をしていた。
「そろそろ冬になるのか…」
あたしはどうするんだろう…