素直じゃない契約
第2章 突然の同棲
「行く?どこへ??」
「俺の家!」
「えぇぇぇぇぇ!?」
「当たり前やろー??必要な物今からまとめぃ、これからは俺の家に住むんやから。な?ハニー??♡」
恭介があたしの肩を抱こうとしてきたので、
持ち前の瞬発力で思いっきり避けた。
「ハニーとかやめて。てかそれまじで言ってるの??」
「当たり前やーん(笑)ほら、はよせぃ!」
まぁ婚約者っていう設定だし…。約束とかはきちんと守りたいしね!
「さて、俺も手伝ってやるわ~。どれどれ下着はどこかな??」
迷いがなく、下着を閉まっている棚に恭介が進み始めた。
「ちょ!?触んないでよ!!!てか、何でそこに閉まってるって分かったの!?!?」
「いや~、昨日そこから下着が少し出てんの見てもーたわ~。いや、すまんね(笑)」
「…。」
「やめてや!そのドン引きした顔!!!」
こうやって下着泥棒が増えるのかと恐ろしく思った。