素直じゃない契約
第4章 お互いの距離
あたしは恭介にシャワーを渡してお風呂からあがった。
暑くて縁側で涼んでいたら、
廊下で歩いている人の声が聞こえた。
『恭介さん明るくなったな~、沙羅さんが家に来てからか?』
『確かにな!!この家にいるときはいつもなに考えてるか分からない顔してたしな…』
恭介が母親の話題になったときの顔を思い出した。
やっぱり何かあるんだ…
カララ…
「お、沙羅。湯冷めするんやないで??」
「恭介…。目は平気??」
「おう、いやーすまんなお茶碗サイズの胸触ってもーて!!(笑)」
「…契約終わった瞬間ぶっ殺す…」
「野蛮なこと言うなや~、あれは事故やぁ。ほんまやで!?!?怒らんといてやぁ~」
「……恭介ってさ、女慣れしてるよね」
「ん??そうか??」