素直じゃない契約
第4章 お互いの距離
「彼女とかいたんじゃないの??」
「いるわけあらへんよ~、今までいたこともないで」
「は?嘘でしょ?」
「ほんまやて、女は根が腐っとるやつばかりや。面倒くさくて叶わへんがな」
その時、恭介の顔が険しい顔をしてたけど…
寂しい顔もしてた。
「まっ、俺がイケメンで完璧な性格やから告白されすぎて困っちゃうんやけどね~♪」
「……恭介が何の悩みがあるか分からないけど、言えるとき言えよな!
あ、あたしは、こっこここ、婚約者なんだから!
じゃ、寝るから!!!さよなら!!!」
恭介を置いて 寝室へ速歩きで向かった。
そのまま布団をかぶって目をつむってたら
いつの間にか意識を手放していた。
「ふっ……、噛みすぎやで…沙羅……」
そんな言葉が頭に聞こえた…