テキストサイズ

素直じゃない契約

第1章  プロポーズ?!



早めに学校に着いたのでなずなが来るまで屋上で暇をつぶすことにした。

この学校はあたしみたいな人はあまりいない。だから、立ち入り禁止の屋上は誰も来ない、あたしだけのお気に入りの場所。


ガチャッ


「えっ…」


屋上の真ん中で空を見上げている人がいた。


髪の毛は黒く、メガネをかけていて、横顔から端正な顔立ちだとすぐ分かり、制服は少し崩しているくらいで真面目そうな人だった。

その人がこっちに気づいたからあたしは引き返そうとした。





ストーリーメニュー

TOPTOPへ