素直じゃない契約
第5章 波乱
「何が言いたいんすか、帰っていいすか??」
『恭介くんと別れて』
「は…??」
『あんたなんかと釣り合わない。あんたなんかが付き合うなんて、恭介くんの地位が落ちるわよ、品性とかね』
『恭介くんがあんたのせいで、ブス女が好きとか言われちゃったらどうすんのよ』
女達が笑いだす。
そろそろイライラしてきた…
「別れるわけないじゃん。そんな地位とか品性とかで決めてる時点であんたたちは無理。あと、私は恭介が…」
好きだから無理って言おうとしたけど照れてしまった……
『ふざけんな!!!』
ドンッ
思いっきり押されて、プリントの山に埋もれてしまった。