優しいキスをして
第2章 深まる傷。そして暴走
「うぃーす、おはよーございまーす」
あたしは携帯片手に入り口から入った。
受付の前でよしみさんが仁王立ちしていた。
「須藤!遅いよ!もうみんなとっくに来て練習してるんだから!」
「へーい、よしみさんすいやせーん」
よしみさん、怒ると皺が増えまっせ。
あたしはタイムカードを押す。
実はここが今のあたしの本拠地なのだ。ここは後輩も何人かいて、あたしは中堅どころって感じ。ここに一日中いると後輩の面倒も見なきゃいけないから、結構大変だ。夕方出かけるぐらいの方があたしはちょうどいい。
あたしは練習時間が残り少ないことをいいことにクランプとウイッグを持ってブローの練習をすることにした。
「おっす、須藤。毎日荒れてんな」
隣は武本雷衣。通称ライ。2つ先輩だが開けっ広げな性格で、あたしがため口を話してもなんともないらしい。見た目はヤンキーぽいけど面倒見がいいからかなぜかモテる。あたしは好みじゃないけど。
「おはようございます。あなたには負けますよー。武本さーん」
「ちゃんと寝てんのか?気だるさ感が漂ってんぞ」
あたしの皮肉はスルーか……。
確かに体はあちこち痛いんだけど。
「あー、今日は寝過ごしちゃってノブくんの車で寝てたからー」
「ああ?お前朝帰りか!?」
ライ……。声が大きいよ。よしみさんが睨んでるー。
「えーそうですとも」
ライが一瞬考えるような顔をした。
「この間磐田さんにオレ言われたぜ?お前大丈夫か?」
「磐田さんがライに?」
「須藤ここんとこどうなんだって。荒れた生活してないかって」
なんで磐田さんが知ってるんだ?
「あら、そうなの」
「元の店舗の上司なんだからさーオレまでとばっちり喰らわすなよ」
「はいはい。わかりました」
あたしはライの話は終始スルーしといた。今のこの生活はそうそう止められない。やめろ、程ほどにしろと言われてももう歯止めが効かないんだ。
あたしは携帯片手に入り口から入った。
受付の前でよしみさんが仁王立ちしていた。
「須藤!遅いよ!もうみんなとっくに来て練習してるんだから!」
「へーい、よしみさんすいやせーん」
よしみさん、怒ると皺が増えまっせ。
あたしはタイムカードを押す。
実はここが今のあたしの本拠地なのだ。ここは後輩も何人かいて、あたしは中堅どころって感じ。ここに一日中いると後輩の面倒も見なきゃいけないから、結構大変だ。夕方出かけるぐらいの方があたしはちょうどいい。
あたしは練習時間が残り少ないことをいいことにクランプとウイッグを持ってブローの練習をすることにした。
「おっす、須藤。毎日荒れてんな」
隣は武本雷衣。通称ライ。2つ先輩だが開けっ広げな性格で、あたしがため口を話してもなんともないらしい。見た目はヤンキーぽいけど面倒見がいいからかなぜかモテる。あたしは好みじゃないけど。
「おはようございます。あなたには負けますよー。武本さーん」
「ちゃんと寝てんのか?気だるさ感が漂ってんぞ」
あたしの皮肉はスルーか……。
確かに体はあちこち痛いんだけど。
「あー、今日は寝過ごしちゃってノブくんの車で寝てたからー」
「ああ?お前朝帰りか!?」
ライ……。声が大きいよ。よしみさんが睨んでるー。
「えーそうですとも」
ライが一瞬考えるような顔をした。
「この間磐田さんにオレ言われたぜ?お前大丈夫か?」
「磐田さんがライに?」
「須藤ここんとこどうなんだって。荒れた生活してないかって」
なんで磐田さんが知ってるんだ?
「あら、そうなの」
「元の店舗の上司なんだからさーオレまでとばっちり喰らわすなよ」
「はいはい。わかりました」
あたしはライの話は終始スルーしといた。今のこの生活はそうそう止められない。やめろ、程ほどにしろと言われてももう歯止めが効かないんだ。