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優しいキスをして

第3章 3度目のキス……美優の闇

あのあとは、……マサキにめちゃくちゃに抱かれ、どうやら気を失ったようだった。
腰の痛みで目が覚めた。
激痛に耐えながら這って携帯を取りに行く。見ると、午前9時だった。
今日が休みの日でよかった……。
こんな体じゃ仕事なんてできないな……。
髪は涙で、身体中が汗とマサキの精液と自分のとでベタベタで、あたしは少しがに股になりながらも痛みに耐え、シャワーを浴びにお風呂に入った。
シャワーを浴びていると股から精液が流れ出した。
マサキ、相当中だししたな……。
なんとなしにお風呂場の床を見ると、股から血が流れていた。
中傷ついちゃったかな……。
一応今日は病院行ってみるか。
あたしは半年前からピルを飲んでいるので中だしされても妊娠の心配はないが、この腰の痛みと微量の出血は少々気になる。
深くため息をつくと体にタオルを巻いて出た。
「美優、風呂入ってたのか?」
マサキも起きていた。
「そう」
あたしはそのまま備え付けの大きなドレッサーに座ると髪を解かし始めた。
「なぁ、こっち来いよ。もう一回ヤろうぜ?」
「バカ言わないでよ。あたし腰痛くて堪らないんだから」
「お前今日仕事休みだろ?なぁ、ヤろう?」
マサキを鏡越しに見た。
……あいつ、どんだけ絶倫なんだよ。まだできるの?
「あたし出血してるの。今日はもう無理」
「出血?処女でもないのに?」
「マサキが乱暴にやったからどこか切れたんでしょー。だからあたしこれから産婦人科行くから。出よう?」
さすがにマサキも悪いと思ったようで、少しの間のあと答えた。
「……わかった」
しぶしぶながらもマサキも起き上がるとすぐにシャワーを浴びてホテルを出る準備をした。
ホテルを出て、マサキの車に乗り込む。
あたしもマサキも無言のまま、マサキは車を発進させた。あたしは外の景色をボーッと見つめた。
腰痛い……。眠い。病院から帰ったら家で寝よ……。

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