優しいキスをして
第1章 出来心
北澤さんが戻ってきたころには締め作業は全部終わったため、お客のカルテを渡した。
「はい、北澤さんの分」
「あれ?締め終わった?」
「うん。お金まで全部入れたよ。あと、売上表書くでしょ?ここ置いときますね」
「さっすが♪仕事が早いね」
「当たり前でしょ♪」
あたしはニカッと笑うとタオルを干すため裏に回った。
でも、なんか忘れてる気がする。
ま、いいか。早く終わらせてノブくんのとこ行かなくちゃ♪
あたしは店の時計を見て…
よし、9時半までに出れば間に合うからまだ全然大丈夫♪
あたしは部屋干し用の物干しを組み立てるとタオルを干し始めた。
そう、なんでテキパキと動いていたかとゆーと。最近お気に入りの妻子持ちのセフレで彼氏のノブくんに会うためだった。北澤さんには一度ノブくんのことを話したことがあり、両肩に刺青があるということで刺青の旦那と言うと話しが通じるのだ。
あたしは手際よくタオルを干し終わると受付に走った。北澤さんはカルテをたぶんしまってないだろうから。
あたしは受付に戻ると北澤さんが書き終わったカルテから順にカルテをしまい始めた。そこで受付の下のファイルに目が留まる……。
「あぁぁ!!忘れてた……。来店ファイル書いてないぢゃん!」
あたしはもうすぐ帰れると思っていたところで忘れていた仕事を思いだし、意気消沈…。
動員表を抱えて来店ファイルの前にしゃがみこんだ。
「他の仕事終わったんでしょ?いいよ、そんなの」
「えぇぇ……でも、……やらないと市村さんにあとでグチグチ言われるし…」
市村さんは正直結構細かい。その日の仕事をその日に終わらせないと、次の日に店まで文句の電話をしてくる。
「いいじゃん。どうせあの人自分じゃ大した仕事しないんだから」
「……だめ。やっとく。明日どうせクレームの電話してくるだろうから」
「まあね、俺もその電話してるの何回か見かけた」
「でしょ?あとで文句言われるよりまし」
あたしはせかせかと動員表の名前をみては50音順に分かれた来店ファイルに記入していく。
北澤さんはいつも通り手伝うでもなくすぐ隣に座り、話し始めた。
「ねえ、俺最近聞いたんだけど」
「んー?……」
「小野あゆみさん?だっけ?とライがデキてるって噂あるんだって?」
「はい、北澤さんの分」
「あれ?締め終わった?」
「うん。お金まで全部入れたよ。あと、売上表書くでしょ?ここ置いときますね」
「さっすが♪仕事が早いね」
「当たり前でしょ♪」
あたしはニカッと笑うとタオルを干すため裏に回った。
でも、なんか忘れてる気がする。
ま、いいか。早く終わらせてノブくんのとこ行かなくちゃ♪
あたしは店の時計を見て…
よし、9時半までに出れば間に合うからまだ全然大丈夫♪
あたしは部屋干し用の物干しを組み立てるとタオルを干し始めた。
そう、なんでテキパキと動いていたかとゆーと。最近お気に入りの妻子持ちのセフレで彼氏のノブくんに会うためだった。北澤さんには一度ノブくんのことを話したことがあり、両肩に刺青があるということで刺青の旦那と言うと話しが通じるのだ。
あたしは手際よくタオルを干し終わると受付に走った。北澤さんはカルテをたぶんしまってないだろうから。
あたしは受付に戻ると北澤さんが書き終わったカルテから順にカルテをしまい始めた。そこで受付の下のファイルに目が留まる……。
「あぁぁ!!忘れてた……。来店ファイル書いてないぢゃん!」
あたしはもうすぐ帰れると思っていたところで忘れていた仕事を思いだし、意気消沈…。
動員表を抱えて来店ファイルの前にしゃがみこんだ。
「他の仕事終わったんでしょ?いいよ、そんなの」
「えぇぇ……でも、……やらないと市村さんにあとでグチグチ言われるし…」
市村さんは正直結構細かい。その日の仕事をその日に終わらせないと、次の日に店まで文句の電話をしてくる。
「いいじゃん。どうせあの人自分じゃ大した仕事しないんだから」
「……だめ。やっとく。明日どうせクレームの電話してくるだろうから」
「まあね、俺もその電話してるの何回か見かけた」
「でしょ?あとで文句言われるよりまし」
あたしはせかせかと動員表の名前をみては50音順に分かれた来店ファイルに記入していく。
北澤さんはいつも通り手伝うでもなくすぐ隣に座り、話し始めた。
「ねえ、俺最近聞いたんだけど」
「んー?……」
「小野あゆみさん?だっけ?とライがデキてるって噂あるんだって?」