優しいキスをして
第4章 躯で躯を結ぶ
その夜の北澤さんは、いつもの草食的な雰囲気とは別人で、情熱的で色っぽくて、あたしを優しく激しく包み込んでくれた。あたしは何度も達してしまい、いつの間にか寝てしまっていた。
あったかい……。
すごく、心地いい。
ずっと……ここに、このままでいられればいいな。
幸せな気分であたしの頭はゆっくり覚醒し始めた。
顔と首と肩に、じんわり温かいものに触れている感覚。
目をゆっくり開けた。
目の前に北澤さんの顔……
「……起きた?」
「……ん、ごめんね。あたし寝てたね」
ずいぶん温かいと思っていたら、北澤さんの腕まくらで寝ていたようだった。あたしは体ごと北澤さんの方を向いて、少し下にずれて体重がかからないようにした。
「ぐっすりね。最近寝てなかったでしょ?」
「……うん。ごめんね、勝手に寝ちゃって。重かったでしょ?」
あたしは申し訳なく言うのに、北澤さんは優しく笑った。
「大丈夫。シャワー浴びる?」
シャワー……。確かに、汗かいたけど……でも…………。
あたしはまた這い上がって北澤さんの肩あたりに頭を軽くのせた。
「……まだ、もう少しこのままでいたい。いい?」
北澤さんは穏やかに目を細めると、あたしの肩に手をまわした。
「……うん、俺もいたい」
あたしは片手を北澤さんのもう片方の肩にまわしてぎゅっとくっついた。北澤さんも軽くあたしを抱き締めてくれた。北澤さんのツルツルの肌の感触が心地好い。
なんだか夢心地で、あたしまで穏やかな気持ちになった。
……でも、あたしどうするの?
これから……。北澤さんにどう接すればいいのだろう。今は余韻でなんだか甘えるようなことをしてしまってるけど、これからどうしよう……。
なんで北澤さんに抱かれてしまったの?抵抗しようと思えばできたかもしれないのに、結局あたしは応じた形だった。
あたしはやっぱり北澤さんを自分の心を埋める道具にしてしまったのかな…………?
あったかい……。
すごく、心地いい。
ずっと……ここに、このままでいられればいいな。
幸せな気分であたしの頭はゆっくり覚醒し始めた。
顔と首と肩に、じんわり温かいものに触れている感覚。
目をゆっくり開けた。
目の前に北澤さんの顔……
「……起きた?」
「……ん、ごめんね。あたし寝てたね」
ずいぶん温かいと思っていたら、北澤さんの腕まくらで寝ていたようだった。あたしは体ごと北澤さんの方を向いて、少し下にずれて体重がかからないようにした。
「ぐっすりね。最近寝てなかったでしょ?」
「……うん。ごめんね、勝手に寝ちゃって。重かったでしょ?」
あたしは申し訳なく言うのに、北澤さんは優しく笑った。
「大丈夫。シャワー浴びる?」
シャワー……。確かに、汗かいたけど……でも…………。
あたしはまた這い上がって北澤さんの肩あたりに頭を軽くのせた。
「……まだ、もう少しこのままでいたい。いい?」
北澤さんは穏やかに目を細めると、あたしの肩に手をまわした。
「……うん、俺もいたい」
あたしは片手を北澤さんのもう片方の肩にまわしてぎゅっとくっついた。北澤さんも軽くあたしを抱き締めてくれた。北澤さんのツルツルの肌の感触が心地好い。
なんだか夢心地で、あたしまで穏やかな気持ちになった。
……でも、あたしどうするの?
これから……。北澤さんにどう接すればいいのだろう。今は余韻でなんだか甘えるようなことをしてしまってるけど、これからどうしよう……。
なんで北澤さんに抱かれてしまったの?抵抗しようと思えばできたかもしれないのに、結局あたしは応じた形だった。
あたしはやっぱり北澤さんを自分の心を埋める道具にしてしまったのかな…………?