優しいキスをして
第4章 躯で躯を結ぶ
「それよりさぁ、さっきのこれからもないってなんだよ?聞き捨てならないな」
北澤さんがあたしを覗き込んで軽く睨んだ。
ちょっと怒ったような、拗ねたような顔してる。
あー、剣城さんに言ったことかな?
「えー……?だって、あの場合あのぐらい言わないと……」
「もうあーゆーこと、2度と言うなよ?」
北澤さんはあたしから目線を反らしてそっぽを向いた。まだむくれてる。
あ、傷ついた?
北澤さんてばかわいー♪
そうだ。北澤さんの下の名前って智春だから…………
あたしはなるべく優しく聞こえるようにと思いながら言った。
「ごめんね。もう言わないから。ね?ともくん♪」
「えっ?//」
北澤さんは急に頬を染めて拍子抜けした。その隙にあたしは北澤さんの襟を引っ張って軽くキスをした。
「……っ。そんなので毎回許さないよ?今度はないからな」
北澤さんはせつなげな目線をくれる。
「うん……」
あたしが笑顔で頷くと、北澤さんも笑ってくれた。
あー……なんか幸せかも。
でも、それはおいといて。
あたしは気になっていた。
「ねえ、絶対大沢さんたちしゃべっちゃうよね?」
あたしは言ってから俯いた。
「……かもね」
あたしの言葉に北澤さんも何か考えてるみたいで、真っ直ぐ前を見ている。
「いいの?」
「どうせ最近はお前がうちの店来るの少ないし、営業中に会わなくても終わってから会えばいいでしょ?」
「そうだけど……」
バレたらまずは夕方から会えることはなくなるだろうけど、まだそれだけで済めばいい…………。あたしは最悪の状況を考えていた。もしかしたら、どちらかが辞めなければならなくなるかもしれない…………。
「それにあいつらだって磐田さんや剣城さんにはさすがに言わないよ」
北澤さんは穏やかに笑った。
「そうかもしれないけど、もし…………」
北澤さんがあたしの肩を抱いている腕に力を入れたと思うと、唇をいきなり塞いだ。
……あたしの考えてることをわかっていて、それ以上何も言うなと言われてるようだった。
全部、わかってると…………。
北澤さんは唇を離すといつもの穏やかな笑顔で言った。
「大丈夫だって。もし先生たちになんか言われても、美優は俺が守ってやるから」
「…………っ//」
今、美優って言った…………っ。これ、仕返し?
あたしは頬が熱くなった。
北澤さんがあたしを覗き込んで軽く睨んだ。
ちょっと怒ったような、拗ねたような顔してる。
あー、剣城さんに言ったことかな?
「えー……?だって、あの場合あのぐらい言わないと……」
「もうあーゆーこと、2度と言うなよ?」
北澤さんはあたしから目線を反らしてそっぽを向いた。まだむくれてる。
あ、傷ついた?
北澤さんてばかわいー♪
そうだ。北澤さんの下の名前って智春だから…………
あたしはなるべく優しく聞こえるようにと思いながら言った。
「ごめんね。もう言わないから。ね?ともくん♪」
「えっ?//」
北澤さんは急に頬を染めて拍子抜けした。その隙にあたしは北澤さんの襟を引っ張って軽くキスをした。
「……っ。そんなので毎回許さないよ?今度はないからな」
北澤さんはせつなげな目線をくれる。
「うん……」
あたしが笑顔で頷くと、北澤さんも笑ってくれた。
あー……なんか幸せかも。
でも、それはおいといて。
あたしは気になっていた。
「ねえ、絶対大沢さんたちしゃべっちゃうよね?」
あたしは言ってから俯いた。
「……かもね」
あたしの言葉に北澤さんも何か考えてるみたいで、真っ直ぐ前を見ている。
「いいの?」
「どうせ最近はお前がうちの店来るの少ないし、営業中に会わなくても終わってから会えばいいでしょ?」
「そうだけど……」
バレたらまずは夕方から会えることはなくなるだろうけど、まだそれだけで済めばいい…………。あたしは最悪の状況を考えていた。もしかしたら、どちらかが辞めなければならなくなるかもしれない…………。
「それにあいつらだって磐田さんや剣城さんにはさすがに言わないよ」
北澤さんは穏やかに笑った。
「そうかもしれないけど、もし…………」
北澤さんがあたしの肩を抱いている腕に力を入れたと思うと、唇をいきなり塞いだ。
……あたしの考えてることをわかっていて、それ以上何も言うなと言われてるようだった。
全部、わかってると…………。
北澤さんは唇を離すといつもの穏やかな笑顔で言った。
「大丈夫だって。もし先生たちになんか言われても、美優は俺が守ってやるから」
「…………っ//」
今、美優って言った…………っ。これ、仕返し?
あたしは頬が熱くなった。