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行かないで

第1章 楽しかった日々

お母さんが寝室に行ってから 空気がとても重くて…


わたしは空気を軽くするために、

「けんにい、しょうにい、宿題のわかんないとこあるのっ!どっちか教えて~…!」


お父さんはこっちをちら見して、ソファにすわってテレビをみてた。


けんにいとしょうにいは、私をみながらふっ、と笑ってから

「いいよ。どこ?」

「俺も教えてあげる。」

私たち兄妹は、とても仲良くて、いつも宿題を教えてくれる。


ちなみにお兄ちゃんたちは双子の小学6年生で、いまのわたしは2年生。


「じゃあ、しょうにいは算数教えてもらう!」

「けんにいには国語ね!!」


二人ははーいといやそうな顔ひとつもしないで私をまっすぐみていた。

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