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疼くカラダ

第1章 ヤリタイダケ

「お前、見てた?」

「ぐっ、偶然だよ。塾があったから、すぐ帰ったけど…」

「ふーん」

翔平くんは、コントローラーをベッドに置いた。

「あれっ、終わり?」

「おう。俺の負け。今日はゲームする気分じゃねーや」

戦意喪失、翔平くんの動かすキャラはゲームオーバーになっていた。

「そんな…もっと、遊ぼ。ねぇっ」

「桜の遊びに付き合ってる暇なんかねーの。明日も朝練あるし、寝る」

そ、そんなー!

ベッドに横たわる翔平くんに、馬乗りになった。

「翔平くん、寝ないで」

「お、おいっ。乗ってくんなよ」

翔平くんは、やたらと焦っている。

「やだっ、絶対おりないから!」

上下に弾むと、顔を歪めて何かに耐えている。

「そんな、揺するなっ…くう…っは!ちくしょ、もう知らねー」

そんなことを吐き捨てると、あたしの背中に腕をまわし、そのままベッドに転がった。

「きゃっ…」

布団に顔を埋め、うつ伏せの体勢に。

今度は、翔平くんがあたしに馬乗りになっていた。

「桜…俺とそんなに遊びたい?」

優しく、背中を撫でられる。

気持ちいいような、くすぐったいような…。

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