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囚虜の涙

第2章 日常と異変

疾風の部屋に入ってからはリビングの床に寝そべる。

疾風の部屋は俺の部屋と同じ構造になっているが、疾風の部屋の方が広く感じてしまう。それは、やっぱり疾風の部屋に物が少ないからだろう。

リビングは指紋一つないようなガラステーブル。その横には二人がゆったり座れるほどのソファ。それ以外、目立った物はない。

寝室も確かベッドしかなかったような…

何処も彼処も殺風景で生活感がない。

更にカーテンは黒を基調としているらしく閉めてしまえば陽光は届かない。

こんな部屋…というのも良くないが、この部屋が時々怖いとさえ思ってしまう。

まあ、疾風がゴチャゴチャした部屋に居られるような性格でもないしな…。
これぐらいが性に合ってるのだろう。
俺はそう思うことにした。

それにしても、つまらないな。
この部屋は…

テレビもゲームもないのだから仕方がない。
まあ、いろいろ考えたりするのには適してる。あと、うたた寝したりとか…。

でも、さっき考えていたから今、考えることもない。

うーん。つまらない…

特にすることもないと、寝てしまうのが俺の悪い癖。
眠くないはずなのに、だんだん瞼が重くなる。終いには、欠伸まで出てしまう。

そして、俺は意識を手放した。


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