しのぶ
第2章 2・手紙
「しのは今、女に変装しているんだろう? ならば俺が鳴かせてやるのが道理だろう」
「何をおっしゃいま……あぅっ!」
元康の指が胸の敏感な部分に触れると、志信は身を震わせ捩る。しかし着物を脱ぎきっていないせいで、動きはもどかしく制限されていた。
「こ、これでは、あ、仕置きではなく、んっ……褒美ではありませんか……」
強く摘むたび悶えながら、志信は訴える。だが元康は右から左に聞き流し、弄られて赤く尖る飾りをなぶった。
「でも、しのは嫌なんだろう? それなら充分に罰だ」
「主が従者に奉仕など、罰以前の問題です! 私が……してあげますから」
なお起き上がろうとする志信だが、元康は許さずに体重を掛ける。そして裾から伸びる白く長い右足を持ち上げ、傷一つない内の股に口づけた。
「こうして触れているだけで、愛しさが溢れ活力が沸いてくるな。お前は隅まで美しい」
足先から髪の毛一本に至るまで、元康は頬を赤くして耐える志信の全身を愛撫する。嫌とは言っても志信の欲望は煽られ、最後には文句を言う口も喘ぎしか発さなくなっていた。