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衝動

第8章 〜夜〜



『あー……』

「…どうしましたか?」

『どうしてパジャマできたの?』

「もうシャワー浴びましたし、パジャマがもふもふで好きだからです。変ですか?」

『いや変じゃないけど…あんまりそういうの良くないよ』

「いいんです。着心地が良ければ…このまま帰って眠れますし。」

『いやそういう意味じゃないんだよなあ…』

「ん?」

『えー……ダメですかねしおりん…』

「その変な呼び方やめてください。何がですか?」

『あぁ…ごめんね許してね…』




「…!?」

いきなりお姫様抱っこされたと思いきや、ベッドの上に乗せられた。

『…ちゅ…ちゅっ…』

尋也は私に覆いかぶさるような状態で唇を重ねた。

「んっ…ぅ…」

『…ちゅ…く…ちゅっ…』

「…っぁ…」

尋也は少し強引に舌をいれた。息が苦しいのに、脳みそが溶けそうな不思議な感覚に陥った。

「……ビクッ…」

尋也の手が私の脇腹に当てられ、体が反応する。
なぞるように胸まで移動させ、それを繰り返している。

「…ひ…ゃ……ぅ」

パジャマの上から胸を撫でられる。
下着を付けていないせいで、余計感じてしまう。

『……栞……つけてないの…?』

触った感触でわかったらしい。尋也は手を止め、尋ねてきた。

「…たまたま忘れただけですよ」

『…ふーん……』

尋也は挑発的な目を向け、再び私の胸を撫でた。








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