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衝動

第4章 〜彼との出会い〜

「はぁ……」

彼が空き地から去った後、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

「鈴森さん…だっけ…」

彼はただ私の頭を撫でてくれようとしただけなのに、その手を払いのけてしまった。

「何も…悪くなかったのに…」

怖かったのは確かだったが、尋也さんはもう私にとって怖い人ではないはずなのだ。

ちゃんと謝りたいと思った。

今度すれ違ったときは、怖がらずに目を見て謝ることに決めた。

私は、重い足で家に帰った。

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