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最後の恋は甘めの味で

第9章 相合傘

それにしたって今だに分からない。


こうやって思い返してみて、改めて考える上條くんの行動の意味。


後半2つの行動を上條くんは私が”泣いていたから”で片付けたけれど、それにしたって意味が分からない。


上司と部下。


明らかに私と上条くんはその範疇を超えている。



まるで、これじゃ.....



過ぎる予感を頭を振り否定する。


そんなはずはない。


だってこんなイケメンが私みたいなバツイチ女に目を向ける訳が無い。



だったらどうして?



私のしつこい性格が後を追ってついてくる。


考える間に私は口にして出してしまう。


「上條くん、私、貴方の行動が全く分からないわ。バツイチの枯れた女で遊んでいるだけなら、明日からは上司と部下、その域を超えないで」

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